
「正しさ」とは何か
「正しいこと」が必ずしも「良いこと」とは限らない。正論はときに、人を追い詰め、傷つける力を持っている。正しさを求めすぎると、自分を縛り、苦しめてしまうこともある。
例えば、仕事を覚えるのが遅いと上司に叱られたとしよう。確かに、周囲のペースを乱しているかもしれないし、その指摘は一つの「正しさ」である。しかし、そもそも適切な教育環境が整っていたのか?相談できる先輩はいたのか?そう考えれば、問題は個人の能力だけではなく、環境にもあると気づく。上司が「君は遅い!迷惑だ!」と言うのと、「仕事は慣れが大事だ。○○さんにコツを聞いてみるといいよ」と言うのでは、受け取る側の気持ちは大きく違う。あなたが上司ならきっと後者の伝え方をしただろう。あなたはそれが「正しい」と感じたからだ。
「正しいこと」は一つではない。自分を責めるような正しさばかりを信じる必要はない。世の中には、いくつもの正しさが転がっている。大切なのは、自分が信じたい「正しさ」を選ぶことだ。厳しい道を進みたいなら、厳しい正しさを。楽しく生きたいなら、心地よい正しさを。
あなたを攻撃するような「正しさ」なら、いっそ捨ててしまえばいい。それは、あなたを支配するための言葉にすぎない。信じるべきは、あなたを大切にしてくれる人の正しさだ。
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