男らしくあるとは何か

男らしくあるとは何か

父も母も先生も男らしくなれと言いました

「男らしくなりなさい」

そう言ったのは誰でしたか。
父であり、母であり、学校の先生であり、一緒に過ごした友人だったかもしれません。

私は小さい頃、とても身体が弱く見た目はヒョロリとしていて、性格もナヨナヨしていました。そんな私は何処に行っても浮いており、特に体育の時間は足手纏いとして苦痛だったのを良く覚えています。

みんな、そんな私に男らしくなれといい、変えようと協力してくださりました。それは彼等にとって親切心から始めたのかもしれません。しかし当時の私は苦痛で苦痛で仕方なかった。

「なぜありのままの僕じゃないけないの」
「どうして変わらなきゃいけないの」
「今の僕じゃダメなの」と。

当時はそう思い、その方達とは自然に心の距離も離してしまいました。

時は過ぎ、私は自分で言うのも何ですが身体を鍛えることを覚え、心身共に健康に成長し強くなりました。昔の私を知っているものは私を見て驚き、もう私も昔とは違うぞと思い込んでいました。

そして、私は別の人に言っていたのです。
「男らしくなれ」と。
無遠慮と無作法と悪意なき善意のまま。
それは私が言われて一番嫌だった言葉のはずなのに。

これに気付いた私は思います。
本当の男らしさとは何なのかを。

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